SC-RCPはWeb多層アーキテクチャ上でのシステム稼働に必要となる様々な機能を提供するサーバーサイドプラットフォームであるだけではなく、リッチクライアントの最大の特長である高い表現力・操作性を持つユーザインタフェイスの開発支援機能も提供します。
また、既存 Web アプリケーションや ActiveX/OLE コンテナをリッチクライアントに組み込むためのクライアントサイドにおけるアプリケーション統合機能を提供し、ネィティブアプリケーションとの連携やローカルファイルへのアクセス、接続機器の制御などビジネスユースを前提としたアプリケーション構築を総合的にサポートするコンポジット・アプリケーションの構築基盤も提供します。
SC-RCP (Softcraft Java Rich Client Platform) は インターネットを介したグローバル環境で稼働するビジネス分野向け Rich Internet Application (RIA) の構築を総合的に支援する、Javaクライアント技術を使用した All-in-One プラットフォーム製品なのです。
- 開発のベースとして Java を使用
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- 開発言語として Java を採用
- 開発言語には、ビジネス分野におけるアプリケーション開発において多くの実績のある Java を採用しており、必要に応じて Java 言語で開発された既存ソフトウェア資産を容易に再利用することが可能です。
- ユーザインタフェイス構築のベースとして AWT/Swing を使用
- ユーザインタフェイスの開発には、1998年に正式リリースされて以来20年間に渡ってJava 標準 GUI ライブラリとして使用され、豊富な採用実績のある AWT/Swing を使用しています。そのため、AWT/Swingベースで開発された膨大なオープンソースソフトウェア(OSS)資産を有効に活用することが出来ます。
また、SC-RCP が提供する GUI コンポーネントにおいては、AWT/Swingの操作上の問題や使用感に関する不具合修正・改善・チューニングが施されており、ネイティブアプリケーションと比べて遜色のない操作性およびパフォーマンスを実現しています。
- 次世代ユーザインタフェイス JavaFX の活用
- Java における次世代ユーザインタフェイス API としてオープンソースコミュニティで開発が進められている GUI ライブラリ JavaFX を使用したユーザインタフェイスについても、SC-RCP が提供するブリッジ機能(JavaFX ブリッジ)により、シームレスな組み込み利用が可能です。
- Eclipse RCP ブリッジ
- SC-RCP を使用して構築された(ユーザインタフェイスを含む)Javaアプリケーションは、SC-RCP が提供するブリッジ機能(SWT ブリッジ)を使用することにより、統合開発環境として広く利用されている Eclipse プラットホームに組み込んで使用することが可能です。
この機能を活用することで、SC-RCP は Eclipse プラットホームをベースとして採用した数多くの商用ソリューション製品におけるアドオン機能の開発やカスタマイズに使用することが可能です。
- 自己完結型アプリケーションのサポート
- Java 11 において廃止される Java Web ディプロイメントテクノロジー(Java Plug-in, Java WebStart)に代わる Java アプリケーションの配布方式として提供される自己完結型アプリケーション・パッケージ(組み込み Java 実行環境およびアプリケーションモジュールのパッケージング)による Java アプリケーション配布にも対応しています。
SC-RCP を使用することにより、自己完結型 Java アプリケーションのアプリケーションモジュール自動更新や、高精細ディスプレイ環境における HiDPI 自動スケーリングが可能となります。